宇宙ロケットの燃料配管は、液体燃料と酸化剤をロケットエンジンの燃焼室へ運ぶ重要な部品です。 これらのパイプは、発射と飛行における圧力、温度、振動など、極端な条件に耐えるように設計する必要があります。ロケットの燃料配管のような特に高いシール性能が求められる用途においては、Omniseal Metal Fitting Seals(通称「Boss Seal・ボスシール」の名前で知られています)が最高のシール性能と継手への取り付けやすさを備えたソリューションとして採用されています。他にもOmniseal Metal Spring Energized SealやOmniseal Polymers(RACO、103A type)が採用されています。
宇宙ロケットの燃料配管には、以下の製品が使用されています。
樹脂製シール「オムニシール・ポリマーズ(Omniseal® Polymers)」
金属製シール「オムニシール・メタルズ(Omniseal® Metals)」
樹脂製シール「オムニシール・ポリマーズ(Omniseal® Polymers)」
オムニシールは宇宙開発の歴史とともに生まれ、極限環境に対応することで進化してきました。耐摩耗性、耐高温、耐極低温等が要求される様々な用途において採用されています。
● オムニシールRACO(Omniseal® Spring Energized Seals RACO)
オムニシールRACOシリーズは、極低温領域での長期の使用に耐える樹脂製ジャケットと、非常に強力な金属スプリングの組み合わせにより、大型液体燃料タンクに欠かせない優れたシール性を発揮します。
● オムニシール103A(Omniseal® Spring Energized Seals 103A)
オムニシール103Aシリーズは、固定部から可動部まで数々の実績がある樹脂製シールです。-250℃から+300℃の幅広い温度域にて低圧から高圧まで対応し、燃料流量制御装置内ポペットバルブなどの用途で問題なく使用可能です。
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金属製シール「オムニシール・メタルズ(Omniseal® Metals)」
サンゴバンのメタルシールは高いシール性が求められる用途で、燃焼室付近の超高温環境下でも対応するシールとして選ばれてきました。基材となる合金材料と適切な断面形状の選定に加え、様々な特性を有するコーティングを組み合わせることで使用される場面に最適なメタルシールを提供します。
● スプリングエナジャイズド・メタルシール(Omniseal® Metal Spring Energized Seal)
スプリングの反発力により高いシール性を発揮するメタルシールです。ゼロリークが求められるクリティカルな用途に最適です。ロケットエンジンターボポンプなどで実績があります。
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● オムニシール・メタルフィッティングシール(Omniseal® Metal Fitting Seals、通称「BOSS SEAL・ボスシール」)
サンゴバンのOmniseal Metal Fitting Sealsは、通称BOSS SEAL(ボスシール)の名前で知られています。ねじ込み継手専用の金属製シールで、AN(MS、MC)規格の接手に合う設計となっております。お客様の用途や使用条件に合わせて、最適な材質やコーティングをご提案することが可能です。ロケットの燃料配管などで実績があります。
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サンゴバン・オムニシール製品の実績
オムニシールは宇宙開発の歴史とともに生まれ、極限環境に対応することで進化してきました。宇宙産業で求められる過酷な環境や条件(例えば真空、高温、極低温、耐放射性)におけるサンゴバンの樹脂シールソリューションは、ロケットの燃料タンクやシンバル機構・リニアアクチュエータ等の摺動部、燃料流量制御装置内ボールバルブやポペットバルブをはじめとする各種バルブなどで実績があります。メタルシールは燃料配管やロケットエンジンターボポンプで使われており、低摩擦性を有し樹脂最高レベルの耐熱性、耐摩耗性、機械強度を兼ね備えるポリイミドなどの高機能樹脂は、衛星周辺機器の部品として使われています。火星探査機でも採用事例があり、サンゴバンはこれからも宇宙開発産業をリードしていきます。
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サンゴバン株式会社 機能樹脂事業部
オムニシールソリューションズ(カスタマーサービス)
TEL:050-8882-6341 FAX:0266-78-1004